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活断層は、断層線の上だけが危ないという話を耳にしますが、そうとはかぎりません。
阪神・淡路大震災では、活断層から数キロのエリアまで被害が集中したとあり、その内容をみると、確かに断層直上に建っていたために、断層変位によって倒壊された家もあるが、
一瞬にして家屋が倒壊し犠牲者を出したものの多くは、建物の構造上の問題からくるものや、断層から数百メートル以上離れた、海岸沿いの軟弱地盤地域であったという事にも注目すべきです。断層上の真上にあることの危険性を強調しすぎてしまうと、断層から少し離れれば安全であるという誤解を生みかねないので注意が必要です。 |
建物を建てる際には、活断層からの位置・距離ばかりに気を取られずに、建設しようとしている足元の地盤(地質)の良し悪し、更に建物の構造などにも配慮するなど、複合的に考える事をお勧めします。 |
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日本列島の活断層は約2000 |
日本列島には約2000の活断層があるといわれています。これらのうち、いくつかは歴史的な大地震の際に動いたことが知られています。また、いくつかは活動のパターンが比較的よく調べられ、その結果から近い将来、そこで大地震が発生しても少しも不思議ではないと考えられているものもあります。しかし、このように断層の活動と地震との関係について明らかになっているものはほんのわずかで、どの活断層が本当に危ないのかはまだよくわかっていません。 |
鈴鹿山脈の東側に多数の活断層、平野部でも海岸線沿いに |
三重県内では、北勢地域から中勢地域及び伊賀地域にかけて活断層が多く見られるのに対し、東紀州地域ではその存在が確認されていません。活断層が最も集中しているのは鈴鹿山脈の東側であり、大小20本以上の活断層が南北方向に断続的に連なっています。また、伊勢湾岸に近い平野部にも、何本かの活断層が見られます。このほか、伊勢湾の海底にも活断層があります。しかし、三重県の活断層で大地震の際に動いたことが歴史的に確かめられているものは、1854年(嘉永7年)の伊賀上野地震の原因となった木津川断層だけです。 |
もっと詳しく活断層を知りたい方へ |
全国の活断層地図を国土地理院にて購入することが出来ます。
http://www1.gsi.go.jp/geowww/bousai/purchase.html
また、当社でも地図をお見せすることが出来ますので、お気軽にお越し下さい。 |
参考資料 : 三重県環境安全部消防防災課発行・三重県の活断層 |
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内陸でマグニチュード6.8以上の大地震が起こると、多くの場合、地表には段差や地形のずれが生じることがわかっています。そのような地震が、間隔を置いて繰り返し発生すると、その痕跡が地表の活断層となって観察されます。 |
::地層からわかる断層の活動::
(断層の活動により地表に段差ができると、地層Bのように違う層として記録される) |
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1.地震の直後、平らだった地表面に段差ができます。 |
2.その後、長い時間をかけて地層Bが堆積し段差をならします。 |
3.それ以後、同じ厚さの地層Cが堆積します。 |
4.次の地震の直後、平らだった地表面にまた段差ができます。以後、2から4が繰り返されます。 |
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参考資料 : 三重県環境安全部消防防災課発行・三重県の活断層 |
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いかがでしたか?ここまで読み進めて頂くと、活断層も地震への備えも、きちんと理解したうえでの対応が、重要である事がお分かり頂けたと思います。そうすれば漠然とした不安はなくなり、冷静に備えることが出来るはず!
私ども、骨太安心住宅は地域の皆様に「地震に強い家」の提供、そして「地震・災害に強い街づくり」をお手伝いして行きたいと思っております。次のページは、そんな当社のポリシーを紹介させて頂きます。ぜひご覧下さい。 |
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